原稿の送り方

作品を仕上げた後に考えねばならないのが発送方法です。

主な送り方としては、普通郵便(定形外郵便)、レターパック、ゆうパック、宅急便などがあります。

これは原稿の分量、消印・必着、期日までの余裕、料金によって最適と思われるものを選んでいきましょう。

順を追って解説します。

※クリックすると飛びます。
■普通郵便
速達について
書留で安心な到着確認
■レターパック
■ゆうパック
■宅急便

■普通郵便
もっとも一般的な方法です。

締切に余裕がある時などは封書の普通郵便で可です。災害などの不測の事態が無い限り、本土内なら数日間で到着するでしょう。

ただし離島や沖縄などは長めの時間がかかるケースもあるので「必着」扱いの公募では注意が必要です。

普通郵便のデメリットとしては、まず配達状況のチェックができないことです。
確実に相手に手渡されたのか分からないことや、郵便事故の補償もありません。どうしても不安な場合は後で述べる速達や書留を利用すればデメリットを補えます。

 

【郵便の規格、重量と値段】
一般的な原稿用紙は1枚4gほどです。50枚で約200g、100枚で約400g、300枚で1200g程と見なせます。KOKUYOの原稿用紙を基準とすると、

A4用紙=長辺29.7cm、短辺21.0cm、厚さ2mm
B4用紙=長辺35.8cm、短辺25.2cm、厚さ1mm

郵便局の「定型郵便物」の規定は最大で50g以内、長辺23.5cm、短辺12cm、厚さ1mmなので、ほとんどの原稿は収まらず「定形外郵便」となるでしょう。

以下が定形外郵便の重さとサイズ既定になります。

【定形外郵便】
規格内(長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内で重さ1kg以内)
50g以内 :120円
100g以内:140円
150g以内:210円
250g以内:250円
500g以内:390円
1kg以内 :580円

規格外(長辺34cm以上60cm以内、短辺25cm以上、縦横厚さの合計が90cm以内、重さ4㎏以内)
50g以内 :200円
100g以内:220円
150g以内:300円
250g以内:350円
500g以内:510円
1kg以内 :710円
2kg以内 :1040円
4kg以内 :1350円

※料金は改定される場合があります。

https://www.post.japanpost.jp/send/deli_days/index.html
郵便局。お届け日数を調べる

https://www.post.japanpost.jp/send/fee/simulator/index.html
郵便料金計算

◆速達について
発送は速達扱いが一番早く、ほぼ翌日には相手に届きます。
必着で期限が迫っていて余裕がない場合は速達を使うのもありでしょう。

〈速達料金〉
250gまで+290円
1kgまで   +390円
4kgまで   +660円

ただしレターパックやゆうパックも準速達扱いで普通郵便より速いです。
速達が一番優先されますが、この二つもほぼ翌日に届くので、締切日までの余裕と料金を比較したうえで良い方を選びましょう。

◆「書留」で安心な到着確認
応募原稿が到着してるか不安な場合は「書留」を利用しましょう。
書留にすると対面での手渡しで受取をもらうので確実で、追跡システムもあります。

メリット
・窓口での発送手続き時間と相手に配達された時間が記録される
・受領証の引受番号で郵便追跡システムがありWEBで確認できる
・郵便箱ではなく手渡し
・破損や紛失の場合は金銭的な補償が受けられる。
・当日中の再配達、休日配達も可能

書留は簡易書留と一般書留(普通書留)の二種類があります。

【簡易書留】
+310円(基本料金に加算)
(損害要償額5万円まで)

【一般書留】
+430円(基本料金に加算)
(損害要償額10万円まで)
さらに5万円ごとに+21円(上限500万円)

※内容の時価を超えて申し出ることはできません。
損害要償額の申し出がない場合、一般書留は10万円まで

一般的な小説送付は簡易書留でほぼ十分まかなえると思います。

※特定記録郵便について
発送を記録できる書留に似たものとして、特定記録郵便があります。
これはWEB上で配達状況の確認もできます。

しかしポスト投函であって手渡しではなく、相手の受領記録を取れません。
あくまで発送する際に郵便局側が荷物受領の受取証をくれる形で「郵便物を出したこと」が記録に残ります。

なので相手が確実に受け取ってるどうかを知りたい時は、あまり向きません。
また郵便事故の際の金銭的な補償もありません。

配達状況だけ確認した時や、発送記録が必要な場合に利用しましょう。

料金
+160円(基本料金に加算される)

※配達完了のメール通知サービス利用可。
※郵便局で「書留・特定記録郵便物等差出票」に必要事項を記入して窓口から出す。
Webゆうパックプリントサービスを使えば自宅であて名ラベル、受領証を作成できる。

ウェブ上の追跡サービス
https://trackings.post.japanpost.jp/services/srv/search/

■レターパックサービス
レターパックは全国どこでも一律料金で送れます。
A4サイズ(340mm×248mm)、重量4kgまでとなり、準速達扱いで切手も不要です。
追跡サービスで配達状況の確認もできますが、毀損・紛失などの場合の補償はありません。

レターパックには赤色の封筒レターパックプラスと、青色の封筒レターパックライトの二種類があります。

【レターパックプラス】 520円

交付記録郵便扱いで、対面で届けて受領印や判子をもらえます。厚さの制限はありません。
在宅で集荷サービスも利用できて、送付時は窓口手続きだけでなく郵便ポストにも投函可能です。

【レターパックライト】 360円


レターパックライトは対面手渡しでなく郵便受けに投函されます。
厚さは3cm以内という制限があるので、短編でも100枚近くなるとキツく、数百枚単位の長編だと確実に厳しいでしょう。

分量が少ない短編、安く済ませたい時はレターパックライト、原稿が大部の時や、手渡しされたのを確認して安心したい時はレターパックプラスを利用しましょう。

レターパックはポスト投函が可能ですが、締切日当日で消印が重要な時は、窓口で手続きをしたがより確実といえます。

〇郵便追跡サービス
https://trackings.post.japanpost.jp/services/srv/search/

レターパック封筒のシールに記載された番号を打ち込むことで配達状況を確認できます。
シールは取り外し可能。

〇レターパック封筒の入手法
郵便局の窓口で購入できます。コンビニでも販売してる店があるので確認してみましょう。
またセット購入なら郵便局のネットショップも利用できます。

https://www.post.japanpost.jp/service/letterpack/
郵便局 ネット販売

http://letter-pack.shop/
レターパック販売店

■ゆうパック
ゆうパックは荷物の縦・横・高さの合計が170cm以下、重さ25kgまでです。
よほどの大長編でない限り送れるでしょう。

準速達といっていい速さで配達され、ほぼ対面の手渡しで、追跡サービスもあります。
またWEBを通して自宅集荷を依頼でき、最高30万円までの損害賠償制度が利用できます。

縦・横・高さの合計サイズと発送場所によって料金が変わるので事前に計算しましょう。

https://www.post.japanpost.jp/service/you_pack/
料金計算

https://trackings.post.japanpost.jp/services/srv/search/
WEB上の追跡サービスで配達確認可能

※郵便局、取扱所、コンビニに直接持ち込むと一個につき120円割引となります。

■宅急便
発送元や荷物の大きさによって料金が大きく変わります。
格安の宅配業者もあるようですが、配送の確実性や補償の有無から慎重に判断したがよいと思われます。

もし利用するならば長編小説といった大量の原稿を送るときに検討しましょう。

〇クロネコヤマト
https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/search/payment/simulation.html

宅急便センター・取扱店・コンビニエンスストアへ直接持ち込みだと荷物一個につき100円を減額。
クロネコメンバーズの会員が直営店に持ち込むとさらに50円を値引きとなる。
※ただし直営店に設置するネコピット、送り状発行システムC2利用が必要。

https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/search/estimate/ichiran.html
宅急便運賃一覧表:全国一覧

〇佐川急便

https://www2.sagawa-exp.co.jp/send/fare/input/?_ga=2.227203485.1815985181.1628962932-253588634.1628962930
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