略歴の書き方 初心者が注意すべき点

本稿では、一般的な「略歴の書き方」について解説します。

まずそもそも「略歴」とは何かというと「経歴を略したもの」のことです。「経歴」とは自分の学歴や職歴など、自分自身が経験してきた事柄を言います。

ただし就職活動とは違うので、「職務経歴書」のように詳細に書く必要はありません。

当り前の話ですが、選考には略歴よりも作品の内容の方が重要です。しかし公募においては「略歴」や「簡単な経歴」を求められることが少なくないので、書き方を理解しておくことは、今後の投稿の便になるでしょう。

 

◆募集元の要望を理解する

まず大前提として「募集要項で求められていること」を過不足なく記載するようにしましょう。

具体的に何を書くべきかは公募先によって細部が異なるケースがあります。同人活動の経歴、出版・受賞経験など、何らかの特殊な内容を要求される場合もあるかもしれません。

こうした小さな違いは必ず出てくるので、「こんなものがいるだろう」と先走るよりも、まずは募集元が望んでいることにしっかり応えることを意識しましょう。

募集要項を読み込んで確認作業を怠らないことが大切です。

 

略歴を書く際の3つのポイント

略歴を書く際は以下の三つのポイントがあります。

 

1.必要な情報を簡潔に書く

まず大切なのは「必要な情報を簡潔に書くこと」です。

その中でも①生年月日・出身地、②最終学歴、③簡単な職歴の3点はほぼどこの公募でも共通してきます。

この他にも募集要項にある必要事項を記載します(例 受賞歴・応募歴など)。

職歴や現在の職業(企業名、職種など)、職歴が無いなら一番長く続いたアルバイト経験などを書きます。

先述したように、就職活動の履歴書とは異なりますので、事細かに記載する必要はありません。
募集要項に記載されてなければ、強いて過去の応募歴なども書く必要もありません(受賞歴があるならアピール要素として記載しても良いでしょう)。

中には少しでも評価を上げようと、意気込みや努力アピールの文章とか不要な情報を書いてしまう方もいますが、いらない情報が大量にあると、かえってマイナスの印象を与えかねません。募集要項をよく読んでいない(理解していない)と思われるリスクもあります。

必要事項を漏れなく、かつ簡潔に書くことを意識しましょう。書き方のイメージとしては、書籍のカバーなどにある著者略歴を参考にしても良いでしょう。

 

2.特徴を書く

基本的に略歴は選考とは関係ありませんが、何か特別な特徴(特に作品内容と関係する事)がある際には、目に留まる可能性はあります。

作品のストーリーや背景には、応募者の過去の経験が反映される可能性があるからです。そうした経験は作品の信憑性にも繋がります。

ですので、略歴は簡潔に留めつつも特徴的なことは記載してもいいでしょう。

例えば、過去の入賞歴、特色ある経験、一番長く続いた仕事、現在の勤務先の企業名・職種などです。

ただあくまでも勝負するのは作品の中身だと念頭に置き、簡潔な内容に留めましょう。

 

3.虚偽は含めない

経歴・年齢の詐称はやめましょう。

最悪の場合、後からややこしいトラブルに巻き込まれたり、金銭が絡む賠償、入賞・出版の取り消しなどのケースも出てくるので「これくらいバレないだろう」と軽く考えて虚偽を混ぜたり、経歴を飾り立てたりしないことです。

 

略歴テンプレート

略歴のテンプレートを紹介します。
参考にして頂きながら、募集要項に沿って内容を変更したり、ご自身の経歴で重視したい部分を強調しましょう。

【テンプレ①】
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氏名(ふりがな)
◯年◯月◯日〇〇県生まれ。◯◯大学△△学部卒。株式会社◯◯にて△△業務に従事。

現在は会社員の傍ら、小説家を目指し、◯◯学校の通信課程を受講している。
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【テンプレ②】
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氏名<ふりがな>
〇〇〇〇年、〇〇県〇〇市に生まれる。△△大学△△学部(現〇〇学部)卒業。
新聞社、編集プロダクションを経て、〇〇〇〇年、フリーランスのライターに。
〇〇〇〇年、「△△△△」で第〇回△△△△賞を受賞。

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※学校名や企業名を出す時は正式名称で書きましょう。手を抜いていない印象を与えます。

例えば「◯◯高校」ではなく「◯◯高等学校」、大学の場合は学部名まで、企業名は「(株)」ではなく「株式会社」と書きます。

 

さいごに

公募初心者の方に向けて「略歴」の書き方を解説しました。改めて内容をまとめます。

略歴とは、経歴を簡潔に記載したものです。就職時の履歴書のように、詳細を書く必要はありません。

最低でも(1)生年月日・出身地 (2)最終学歴、職歴 (3)過去受賞歴(ある場合にだけ)を記載すれば問題ないでしょう。

 

選考はあくまでご自身の作品の中身です。略歴は選考には直接影響ありません。

そのため、略歴で何を書くかを過剰に悩みすぎるよりは、その分、良い作品を仕上げることにエネルギーを注ぎましょう。